Hisae Sasaki

宮城県仙台市出身。現在は高尾山の麓に移住。
トレイルランニングやハイキングなど自身の経験を活かし
主にアウトドア関係のイラストを中心に活動しています。

【Instagram】:@hisae_illustration

製作物 :   アートワーク ポスター

今回ご紹介するのはポスター製作をオーダーして頂いた
イラストレーターの”Hisae Sasaki “さん。

ポスター製作を決めるきっかけとなった展示に伺った時の様子とともに、
製作したシルクスクリーンポスターをご紹介してきたいと思います。

イラストレーターのジェリー鵜飼さんと
Hisae Sasakiさんの 2人展 [ MY HOME ]

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Hisaeさんとはイベントでご一緒する機会があり、
「シルクスクリーンでポスターを作ってみたい」

というご相談をお受けしたところから、
今回のポスター製作を任せていただくことになりました。

 
本記事では、彼女のアートワークポスターが、
実際に出来上がるまでの過程もご紹介させて頂きたいと思います。

今回は黒、赤、青、黄色の4色を使用した、
分版多色プリントでの製作。

ポスター製作においては、アートワークのデザインデータを、
シルクスクリーン版用のデータに細かく編集し直す必要があります。
色と色の重なりを調整しながら製版の作業。

インクは、打ち合わせの中でインクの質感を確認していただき、
紙に染み込むタイプのインクを使用する事になりました。

デジタル上でのご希望のカラーを抽出し、
何度も色味を確認しながら、調色をしていきます。

 

プリント時には紙が含んでいる湿度が重要なポイント。
紙は印刷をする度に、水分(インク)を含んでいきます。
その為、印刷と乾燥の工程で数mm程度の伸び縮みを繰り返します。

その伸び縮みを測りながら、各色のデザインがズレないように、
数日をかけて慎重に1色ずつプリントしていきます。

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今回ご紹介させていただいたように、
Tシャツやパーカーなどの布類へのプリントとは
全く違ったプロセスで、
ポスターなどの印刷物は製作されています。

是非、身近でシルクスクリーンで製作された
ポスターなどを見かけた際には、
このような作業を経て作られているという
細部にも目を向けていただけたら、より一層
シルクスクリーンポスターを楽しんでいただけるかと思います。

アートポスターは、シルクスクリーンプリントの代表的な製作物ですが
現在ではデジタル技術の発達により、
印刷物はプリンターがその技術を代替するようになりました。

日本では特に紙へのプリントは、大量に安価で製作できる
インクジェットプリンターなどが
主流になっており、シルクスクリーンを用いて製作された
印刷物に触れる事も少ないのではないかと思います。

しかし、海外での印刷物は今だに
シルクスクリーンが用いられる機会も多く、
日本でも特にアート業界においては、発色の良さや
特殊インク(ラメの入った金、銀インクや蛍光インクなど)
が使用できる点で、根強く支持されています。

 

今後もNORARI WORKSに関わってくださる皆様のご紹介とともに、
シルクスクリーンを使ったモノづくりについて、
こちらのJOINT WORKSの記事で詳しく取り上げていきたいと思います。